腰痛と呼吸
腰が痛くなる原因は、10人いたら10通りの原因があります。体質、筋力、体力、食事嗜好、仕事、生活環境、生活習慣、など思いつくだけでも人それぞれに違ってることは多岐にわたります。でも、多岐にわたる中で共通して大事なことがあります。
それは、呼吸です。前回までは腰が痛くなることと歩くことについて関連していることをお話しさせていただきました。今日からは、歩くこと以上に誰もが毎日行っている呼吸と腰が痛くなることの関連性について私が日ごろ感じていることをお話させていただきます。
腰が痛い時の呼吸は浅くなっています
腰が痛くて来られるほとんどの人は、呼吸が浅くなっています。呼吸が浅いとは、呼吸の回数が多くなっていたり、前かがみの姿勢になってゆっくりと深く呼吸をすることが辛くなっている状態です。
呼吸が浅くなる原因①
腰が痛い時には腰のベルトライン当たりの筋肉が硬くなり詰まっていることが多いです。その場所は、呼吸器の急所でもあるので呼吸器の働きが悪くなるからです。
呼吸が浅くなる原因②
腰が痛いとどうしても前かがみの姿勢が楽なので座っていても立っていてもつい前かがみになってしまいます。前かがみになると、胸の運動がし辛くなり、呼吸器である肺は圧迫されるので膨らみにくくなり息を吸ったり吐いたりが十分に行えなくなるからです。
①と②を解決して腰痛にも効果のある方法とは?
それは、腹式呼吸です。一度はどこかでお聞きになったことがあるかもしれませんね。普段行っている呼吸は胸式呼吸です。誤解を恐れず私なりの解釈でそれぞれを説明しますと、胸式呼吸は胸を膨らませたり萎めたりすることで呼吸を行い腹式呼吸はお腹を膨らませたり萎めたりすることで呼吸を行うものです。 (かなり大雑把な説明ですので詳しく知りたい方は検索して調べてみてくださいね)
では、なぜ腹式呼吸が腰痛に効果があるのでしょうか?
それは、腹式呼吸をすることによってリラックスでき精神的にも痛みをやわらげてくれるからです。もう一つは、腰のベルトライン当たりの筋肉を緩め、お腹の硬くなっている筋肉(腰痛がある場合はほとんどの場合お腹の筋肉が硬くなっています)を緩める効果があるからです。
まとめ
腰痛になる原因は様々ですが、腰痛になりにくくするあるいは腰痛をやわらげる効果があることは共通しています。それは、前回お伝えしました歩き方ですし今回お伝えします腹式呼吸です。今日は、腰痛と呼吸の関係についてお伝えさせていただきました。中でも腹式呼吸が腰痛をやわらげたり予防するのにとても効果があることは理解して頂けましたでしょうか?
次回は、誰でもお家で出来て、痛みがひどくても無理なくできる腹式呼吸のやり方についてお伝えさせていただきます。楽しみにしていてください。