腰痛と腹式呼吸(実践編)
前回は腰が痛くなることと呼吸にはある関係性があることをお伝えしました。腰が痛い時には呼吸が浅くなるということでした。
それで今回は呼吸が浅くなることを解決するための一つの方法”腹式呼吸”のやり方についてお伝えしていこうと思います。ブログ記事の最下段に『腹式呼吸のやり方PDF版』のリンクを貼ってますので参考になさってください。
腹式呼吸のやり方
①仰向けに寝ます。 リラックスして、出来れば枕は外しておきます。
②おへそから指三本分下(足の方へ)の個所に両手の中指を重ねて置きます(指で触れなくても意識できるようになれば触れなくても大丈夫です) 指には力を入れないように触れておくだけです。この場所は下丹田と言われていて私たち人間のパワーの源です。
③お腹を膨らませる凹ませるの動きを練習します。 下丹田を意識して、膨らませる時はそこを天井の方に向けてお腹を膨らませていきます。これ以上膨らまないところまで。凹ます時も同じく下丹田を意識して、そこを背中につくくらいのイメージで床方向に向けてお腹を凹ませていきます。
④鼻と口で息を吸う吐くの練習をします。 鼻から3秒間息を吸います。口から7秒間息を吐きます。特に口から吐く時はゆっくりと細く息を吐きます。
⑤鼻と口からの吸う吐くの呼吸とお腹の膨らませる凹ますの動きを合わせます。鼻から3秒息を吸いながらお腹を6割程度まで膨らませます。次に鼻から7秒間かけて息をゆっくりと吐きながらお腹を背中に着くくらいまで凹ませていきます(実際はお腹が背中に着くことはありませんが、そのくらいのイメージで最大限凹ませてください)
⑥繰り返し練習します。 慣れないうちは連続では苦しいので鼻から吸ってお腹を膨らませ、口から吐きながらお腹を凹ませるを1回終わったら脱力して間をおいてください。慣れてきましたら続く限り連続で繰り返すようにしてください。
回数は自分で決めて頂いて大丈夫です。やり過ぎて身体を壊す心配はありません。
腹式呼吸をすると腰痛に効果がある理由
息をどんどん吐きながらお腹を凹ます時に使う、お腹の奥にある筋肉を鍛えることが出来るからです。
お腹の奥にある筋肉?左右の脇腹の奥にあります。分かりやすく言いますと、その働きは姿勢を支えてくれて例えば立っていてバランスを崩して倒れそうになった時に一番最初に倒れるのを防いでくれる筋肉なんです。
皆さんは腰痛の時に腰に巻くコルセットはご存知ですか?ボクシングのチャンピオンベルトのような幅の広い伸縮性があってしっかりと巻くことで腰を固めます。腰痛があっても動きやすくするためのベルトです。
その腰痛の時に巻くコルセットと同じ役目をしてくれるのがお腹の奥にある筋肉なんです。私たちは自分の体の中に腰痛コルセットをすでに持っていたんですね。なので、お腹の奥にある筋肉が鍛えられ良く働くということは腰痛コルセットが良く働いてくれるということです。
これが、腹式呼吸が腰痛に効果がある理由です。
自分の体にある腰痛コルセットがちゃんと働くようにして腰痛の予防をしましょうね。
『腹式呼吸のやり方PDF版』リンクを貼りましたので参考にしてください。
腹式呼吸法
前後の記事
前記事
腰痛と呼吸