椅子に座っていて立ち上がる時に腰が痛い理由
先日、私のどんな時に腰が痛いですか?の質問に来院者さんはこう答えられました。
『長い間椅子に座ってて立ち上がる時に腰が痛いんです』
みなさんにもあるあるではないでしょうか?
では、何故長い時間椅子に座ってて立ち上がる時に腰が痛くなるのでしょうか?その理由は・・・
椅子に座っている姿勢が不良姿勢だから
先ずは、下記の写真を見て椅子に座っている時の良い姿勢と不良姿勢について視覚でイメージしてください。
Ⓐ良い姿勢
写真のように耳たぶ(耳垂)~肩(肩峰)~お尻の骨(座骨結節)までが一直線に並ぶ姿勢が良い姿勢と言われています。
Ⓑ不良姿勢
写真のように頭部が前方に移動している姿勢は不良姿勢です。
イメージ出来ましたか?
ご自身の普段の椅子に座っている時の姿勢を思い浮かべてみてください。Ⓐのような良い姿勢ですか?Ⓑのような不良姿勢ですか?
では、不良姿勢とはどのような姿勢でしょうか?それは・・・
頭が前方に移動している姿勢
Ⓑの写真を見て頂ければお分かりだと思いますが、男性の頭はどうなっていますか?
Ⓐの写真にあるお尻から頭を貫くラインを引いてみて下さい。男性のお尻あたりから垂直のラインを引くと頭の位置がそのラインよりかなり前方に移動しているのが想像できると思います。
この頭が前方に移動していることで体には大変な負荷がかかっているのです。どれだけの負荷かと言いますと、
頭の重みを4.5㎏とします(体重80㎏の方で5~6㎏あります)。頭が前方に2.5cm移動するだけで頭の重みは倍の9㎏になるのです。さらに7.5cmになると18kgの負荷まで増加します。
もうお分かりかと思いますが、椅子に座っている姿勢が頭が前方に移動しているとこれだけの負荷が体にかかり続けることになるのです。
では、不良姿勢で自分の頭の重みの2倍~4倍それ以上の負荷が体にかかり続けると体にはどんなことが起きているのでしょうか?その答えが腰痛の原因となります。
姿勢を維持するための筋肉に痛みが生じます
姿勢を維持するための筋肉とは主に背中側にある筋肉で、その働きは背骨が前に倒れないように保持させることです。そのためには縮まろうとする力が必要で、縮まろうとする力を出し続けるには血液からの酸素と栄養補給がなくてはなりません。
しかし、姿勢を維持する時間が長くなってくると血液からの酸素と栄養の補給が間に合わなくなり血流不足に陥ります。
もしここで休憩することが出来れば血流が良くなり再び姿勢を維持する働きが出来るようになるのですが、休憩が無く長時間になってしまうと血流不足に陥り、発痛物質が作られることになります。
そして立ち上がるためには姿勢を維持するための筋肉がさらに縮まることになり痛みが増すことになります。
まとめ
何故、椅子に座っていて立ち上がろうとした時に腰が痛くなるのか?その理由について理解して頂けましたでしょうか。
次回は、腰が痛くなる原因である不良姿勢をつくらないためにはどうすればいいのか?その方法についてお伝えしますので楽しみにしていてくださいね。
そして、椅子から立ち上がる時に腰が痛くならない体を手に入れたい方は、ぜひ腰痛改善プログラムを試してみて下さい。只今お試しキャンペーン中です。