朝起きて腰が痛い原因
来院される方の中でも「朝起きてベッドで起き上がる時」「ベッドから立ち上がる時」腰が痛くてと仰る方が多いです。朝一番から痛みで辛い思いをして一日をスタートするのは嫌ですよね。
毎日、朝起きて体が良く動きスッキリと一日のスタート出来たらどうでしょうか?そんな朝起きがけの腰の痛みが何故起きるのか?そして朝スッキリと起きるために出来る事をご紹介したいと思います。
朝起きがけに腰が痛くなる理由
寝ている間の筋肉の血流量は起きて活動している時のおおよそ10分の1程度です。そして起きている間も何らかの原因で血液の循環に問題があり筋肉への血流量が滞っている人は、寝ている間の筋肉への血流量が普段の10分の1よりさらに少ない状態です。
そうすると寝ている間も筋肉は血流不足な状態が続いてることになります。その状態のまま朝目が覚めて動こうとすると血流不足が続いていた筋肉は硬直してて動きづらくなっていますので、もともと腰に問題がある人だと腰に痛みが出るようになります。
なので朝起きがけに腰が痛くなる人は、日常生活で何らかの原因で血液の循環が悪くなっていると思ってください。では、どうすれば日常生活の中で血液の循環を良くすることが出来るのか?やらなければならない事は山のようにあり何をすれば良いかはこれもまた人それぞれです。
ここでは、誰もが出来る朝の起き掛けに腰が痛くなる人にやってみて欲しい解決法をお伝えしたいと思います。
朝の起きがけに腰が痛くならないようにするためには?
本来は日常生活の中で血液循環を良くすることが大切なことですが、ここでは対症療法的にやってみると効果がある事をお伝えしたいと思います。
それは、腰に関係する硬くなって動きづらくなっている筋肉を動かしやすくするための準備運動的な体操です。①から順番にやってみて下さい。
すべて仰向けに寝た状態(膝は伸ばして踵と踵の間にこぶし一個分入るくらいの間隔をとります。両腕は身体に沿わせて肘は伸ばします)で行います。動作は一つ一つゆっくりと行うことを守ってください。
①両足の指を同時に曲げ伸ばしします。
力は無理に入れないように(無理に曲げようとしなくても良いです)曲がるだけ伸ばせるだけの範囲で行います。(5回~10回繰り返します)
②足を車のワイパーのように左右に倒します。
力は無理に入れないように(無理に倒そうとしなくても良いです)倒せる範囲で行います。左右の足は同じ方向に踵を支点にして指先を左に倒し右に倒します。(5回~10回繰り返します)
③左右交互に膝の曲げ伸ばしをします。
膝を伸ばした状態から左の膝を曲げていき(無理に曲げようとせず曲がらなくなるところで止めます)伸ばします。次に同じ動作を右足でも行います。動作はゆっくりとが大切です。(5回~10回繰り返します)
④両膝を曲げた状態から膝を左右に倒します。
少し運動がきつくなりますので、無理をせず膝が倒れるところまでで止めます。絶対に膝を床に付けようと頑張らないでください。あと、膝を左に倒した時に右のお尻が床から浮かないように気を付けます。右に倒した時は左のお尻が浮かないように。そして動作はゆっくりと行います。(5回~10回繰り返します)
⑤あとはゆっくりと起き上がります。
ガバッと上体を起こさないでください。必ずいったん横向きの姿勢(左右どちらでも構いませんが楽な方に向いてください)になって腕とくに肘をうまく使って上体を起こして起き上がってください。
〇痛みがゼロにならないまでも今までの痛みよりも減っているはずです。万が一これでも良くならない場合は、きちんとそもそもの腰痛の原因を治されることをおススメします。
まとめ
朝の起き掛けに腰に痛みを感じる人は多いと思います。今回ご紹介しました対処法は一時的なものなので体に隠れている循環の問題をきちんと解決されることをおススメします。
まずは、明日から朝がスッキリと起きられて一日を充実して過ごせますように!
前後の記事
前記事
腰痛とお腹の関係