2022-07-28

腰痛で夜寝る時に仰向けになれなくて睡眠不足になっているあなたへ

一日7時間が理想とされている睡眠、そして人生の三分の一を占めている睡眠、睡眠には5つの役割があると言われています。

それは、『脳とカラダの休息』『「記憶」を整理・定着させる』『「ホルモンバランス」を整える』『病気にならないよう「免疫力」を上げる』『「脳の老廃物」を除去する』という身体にとってとても大切な役割があります。

もしあなたが、仰向けになると腰が痛くてなかなか眠れなくて睡眠不足になっているとしたらその大切な睡眠の役割が発揮されていないことになります。

そこで今回から3回に渡って、腰痛が原因で睡眠不足になっている方にどうすれば寝る時に仰向けになっても腰が痛くならず十分な睡眠が取れるようになるのかをお伝えしたいと思います。

仰向けになると腰が痛くなる理由は3つあって、①『反り腰になっている』 ②『腹圧が低くなっている』 ③『坐骨神経が伸び縮みできなくなっている』ことです。

今回は一つ目の理由『反り腰になっている』についてお伝えしていきます。

反り腰とは?

立位で反り腰の図

反り腰とはその名のとおり、左図のように腰が前に反っている状態です。

<何故反り腰になるのか?>

右図のような正しい姿勢を保つためには、お腹側にある筋肉と背中側にある筋肉とがお互いに引き合うことでバランスを保つ必要があります。

キャンプで使うテントに例えれば、

テントの支柱を左右のロープで引き合い支柱を固定している事と同じです。
支柱が背骨、ロープがお腹側の筋肉と背中側の筋肉になります。

テント

ところが原因は様々ですが、お腹側の筋肉と背中側の筋肉はお互いに繋がっていてお腹側の筋肉が硬くなると背中側の筋肉も硬くなります。どちらの筋肉も硬く縮むと腰の5つの背骨を反らせるように働きます。そして腰の5つの背骨は反った状態で固定されてしまいます。

背骨を支えるお腹側の筋肉と背中側の筋肉が何らかの原因で硬く縮むことで、腰の5つの背骨が反ってしまい反り腰になってしまいます。

<反り腰の見分け方>

・寝て行なう方法
ベッドや床で仰向けに寝た状態で、床と腰の隙間に手を入れ手がどのくらい入るか確認します。手のひら一枚分以上の隙間があれば反り腰が疑われます。また、足を伸ばすと腰が痛くなり膝を立てると和らぐ場合も、反り腰の可能性が高いです。

・立って行う方法
壁に頭、背中、お尻をつけて立った状態で、壁と腰の隙間に手を入れます。同じように隙間を確認してみてください。手をグーに握った状態でも腰と壁の隙間に入るようであれば、反り腰の可能性が高いです。手のひらがギリギリ入るくらいの隙間なら、正常な範囲なので安心してください。

<反り腰で仰向けになるとどうして腰が痛くなるのか>

仰向けになった時、体重と重力で腰が床方向の力がかかり反った腰の5つの背骨は伸ばされようとします。同時に硬く縮んでる状態のお腹側の筋肉と背中側の筋肉は伸びることが出来ないため負担がかかることになり痛みが出ます。

なので、硬く縮んでる状態のお腹側の筋肉と背中側の筋肉は伸びることができるようになれば、仰向けに寝ても負担がかかることが無くなり痛みが出なくなります。

<反り腰を元に戻すためのおススメエクササイズ>

お腹側と背中側の筋肉の硬直をゆるめてバランスを整えることが反り腰を元に戻すためのエクササイズです。

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まとめ

腰痛で夜寝る時に仰向けになれなくて睡眠不足にならないように、今回は3つの原因の内の一つ「反り腰」を解消する方法をお伝えしました。今回のエクササイズをやって頂くことで少しづつ夜寝る時に仰向けになっても腰が痛くならないようになっていくはずです。

身体にとってとても大切な役割の有る睡眠をしっかりと取れるようになって頂けたらと思います。

それでも腰痛で夜寝る時に仰向けになれ無い状態が改善しない場合は、ご相談ください。

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