2022-01-12

長引く腰痛の原因part2

長引く腰痛、いつまでこの痛みが続くのか誰もが不安になる症状ですね。その原因として前回はお腹に力が無いことをお伝えしました。今回は2つ目の原因として背骨が動かないことについてお伝えしたいと思います。

その前に背骨の構造と働きについて知っておく必要があります。

背骨の構造とその働き

体を支える柱が背骨だということを前回にお話ししました。その背骨は、体のほぼ中心を通る26個の骨からなり、家の柱のようにまっすぐではなく(正面から見るとほぼまっすぐですが)、体の側面から見るとS字状にカーブしています。おおよそ首のあたりはCの字状にカーブしていて胸のあたりは逆Cの字状にカーブしています。そして腰のあたりは再びCの字状にカーブしています。

このS字状にカーブしていることがとても大切なのです。

背骨がS字状にカーブしていることで体にかかる衝撃、例えばジャンプして着地した時、歩いたり走ったりしている時、車に乗っていて後ろから追突されたときにかかる衝撃など様々ですが、その衝撃から体を守るクッションの役目が背骨の大切な働きの一つです。他には、脊髄神経を守るという働きがありますがここでは説明しません。

<参考図>

左腕側から見た背骨の形状です。

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背骨が動かないとは?

ざっくりな話になりますが、背骨が動かいないとは1個1個の背骨に弾力が無く背骨のS字状のカーブが保てないということだと理解してください。

背骨が動かない(S字状のカーブが保てない)ことと腰痛の関係

バネを思い出して頂ければわかりやすいと思いますが、バネは力がかかると縮み力を吸収することでその衝撃を受け止めます。背骨のS字状カーブが保たれていると背骨に力がかかった時にバネのようにその力を受け止める事が出来ます。しかし、背骨が動かない状態で背骨のS字状カーブが保てないと背骨に力がかかった時にその衝撃が十分に吸収されず腰の筋肉や背中の筋肉に負荷がかかることになります。

その状態が続くとやがて筋肉は疲労を起こし硬直してしまいます。筋肉が硬直した状態が続くと痛みを出すようになります。

その筋肉が腰に関係する筋肉であればその痛みは腰痛として感じることになります。

まとめ

2回に渡って長引く腰痛の原因として『お腹に力が無い」「背骨が動かない」ことについてお伝えしてきました。一言でまとめるとどちらも「体を支える働きに問題がある」ということになります。

次回は、その解決法についてお伝えしたいと思います。それは、体の中で力が無い部分に力を与え、動かない部分に動きを与える整体体操です。楽しみにしていてくださいね。

 

 

 

 

 

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